2021年4月29日は「昭和の日」となっていますが、2021年ではゴールデンウイークが始まる日になっていますよね。
この昭和の日は、今まで3回名称が変わっているのをご存じでしょうか?「みどりの日」や「天皇誕生日」など聞き覚えのある方もいるのではないでしょうか?
この記事では、あまり馴染みのない「昭和の日」の変遷の歴史をわかりやすく解説してまいります!
昭和の日の名前の変化について解説!
2021年の4月29日は「昭和の日」という名称になっていますが、この4月29日は今まで様々な名称で呼ばれていて、その変化についてまとめてみました♪
- 天長節(1927年~1947年) ⇒天皇を祝う習慣として8世紀から
- 天皇誕生日(1948〜1988年) ⇒国民の祝日が制定され、名称変更
- みどりの日(1989〜2006年) ⇒昭和天皇崩御後、名称変更
- 昭和の日(2007年〜) ⇒激動の昭和の時代を顧みるための日に
天長節(1927年~1947年)とは?
昭和の初期では天長節と呼ばれ、中国春秋時代の哲学者である老子の言葉より、「天は長く地は久し」天地は永久であるかのように天皇陛下による治世も末永く続くようにという願いが込められた日となっています。
この天長節は8世紀ごろから続いているもので、 天皇の誕生日を祝う習慣としてあるのですが、明治天皇の誕生日は11月3日、大正天皇の誕生日は8月31日、そして昭和天皇の誕生日が4月29日と、天皇が代替わりする度に変わってきたものとなります。
天皇誕生日(1948〜1988年)とは?
その後、1948年に国民の祝日が制定されてからは、「天長節」が「天皇誕生日」という名称にかわり、1988年まで天皇誕生日と呼ばれていました。
ちなみに1948年の「国民の祝日に関する法律」が制定された当初の国民の祝日はこちらの9日となります。
- 元日(1月1日)
- 成人の日(1月15日)
- 春分の日(春分日)
- 天皇誕生日(4月29日)
- 憲法記念日(5月3日)
- こどもの日(5月5日)
- 秋分の日(秋分日)
- 文化の日(11月3日)
- 勤労感謝の日(11月23日)
みどりの日(1989〜2006年)とは?
1988年まで「天皇誕生日」と呼ばれていた4月29日は、昭和天皇の誕生日だからです。1988年に昭和天皇が崩御され、明仁上皇(今上天皇 徳仁様のお父様)が天皇になると1989年以降は天皇誕生日は12月23日に変更となり、4月29日は「みどりの日」に名称が変わり、祝日はそのまま残りました。
国民の祝日に関する法律(祝日法、昭和23年7月20日法律第178号)第2条によれば、「自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ」 ことを趣旨とすると記載されています。
昭和の日(2007年以降)とは?
さらに、「みどりの日」は2005年の祝日法の改正により「昭和の日」へと変更となり2007年から施行されます。
国民の祝日に関する法律では、「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」と記載されています。また、昭和天皇は、御在位60年の際に国民へ向けてこのように発信していらっしゃいます。
「時代は急速に変貌し、我が国が当面する課題も多いのでありますが、全国民が過去の経験と教訓を生かし、更に創意を加えて事に当たるならば、必ずや豊かな未来を拓くことができると信じます。」
引用:https://blogos.com/article/533244/